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夫のイライラの理由は男の更年期?なんで男性にも更年期はあるの?
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男の更年期障害で夫婦の相互理解は一番大切なことかもしれません。

更年期を迎える男性は、働き盛りのため、仕事第一で自分の身体のことは二の次・三の次になってしまいがちです。
その結果ちょとした身体の変化を見落としてしまいます。これにいち早く気づいて適切な対処をしてあげられるのは、やはり身近な存在の家族でしょう。
家庭でなかなか悩みを打ち明けないタイプの男性も多いので、奥様が良き理解者となり、よく話し合い男性更年期に立ち向かいましょう。

また、男の更年期にはの方の多くが勃起不全を合併しています。
男性更年期症状で際立って目につくのは性欲、性的能力の低下です。

またストレスから睡眠障害になったりといったことからひどくなっていくケースもあります。
さりげなく、パートナーをサポートしていきましょう。

また、男性更年期を迎えるころは、奥さんも同時に更年期障害で苦しんでいる場合もよくあります。そのような時は、お互い支えあい、相互理解して、苦しみを分かち合うことによってお互いの治療の効果も高まります。

更年期障害は夫婦の絆が深まるきっかけになるかもしれません。2人で力を合わせて更年期を乗り越え、人生を楽しみましょう!

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男の更年期の治療法として

前回も説明しましたが、男性ホルモンの注射による男性ホルモン補充療法が一般的です。

前回の補足として、ホルモン補充療法を受ける場合の男女の注意事項を

【男性】前立腺がんの検診を年1回受ける必要がある。

【女性】
 □次に該当する人はけっして受けてはいけない。
    乳がん、子宮がん患者と既往者
    血栓症、塞栓症の既往のある人
    心不全、腎不全、肝疾患により水貯留のある人
    肝機能障害のある人

 □次に該当する人は受けない方が望ましい。
    子宮筋腫、子宮内膜症の人
    高血圧の人
    インスリンを必要とする糖尿病の人

目の前の症状を緩和するために、どこまでリスクを受け入れるか? 難しい問題ですねぇ。

あと、具体的にはどういった治療をするのでしょうか?

まず、男性ホルモンが低値を示した方で、前立腺に病気がない方が治療の対象。

2-3週間に1回通院していただき、男性ホルモン注射を行う。

注射直後より効果を実感する人もいれば、3ヶ月程度かかる人もいると効果の表れかたは様々。

治療後3ヶ月、6ヶ月の時点で症状の改善度、副作用の程度、患者様の社会的・心理的な環境およびご希望を考慮して、治療を続けるかどうかを相談しながら治療は進む。
治療開始後半年も経つと、環境や生活習慣の変化により、ホルモン補充療法をしなくても良くなる人が半数以上。といった例もあるようです

また、男性特有の治療法として
抗うつ薬や抗不安薬、バイアグラなどを服用し、うつ症状や勃起障害などを改善し、状況を良くしていく場合もあります。

薬に頼る前に、お酒やタバコを控え、運動をする習慣を持ち、体調が良くなり、更年期症状も改善する人も多いようですよ更年期だからと落ちこんだり、自分を否定したりせず、「これも体からのサイン。ここらへんで一休みして、元気を取り戻そう」と前向きにとらえることが、一番の治療法でしょうか?

医療機関による更年期障害の治療法ですが、現在の所「これだ!」という治療法が確立されているというわけでは無いようです。

現在行われている更年期障害の治療法で、不安視されているのが「ホルモン補充療法」です。男女を問わず、更年期障害の原因となっているのが、ホルモン量の低下。ホルモンが低下したのなら補ってあげましょうというのがホルモン補充療法なのです。結構理屈は単純なのです。実際この治療法で、顔のほてりや不眠などの症状が軽減されるし、さらに閉経後の女性の多くに見られる骨粗鬆症の予防にも効果的なのだとされてはいます。
しかし、そう良いことばかりではないのが世の常ですね。
このホルモン補充療法を安易に行うと、その副作用として、男性なら前立腺がんの、女性なら子宮がんや乳ガンの発生を招くのではないかと疑われているのです。
もちろん、医師の指示による治療・処方で、誰でもが自由にできる方法ではないのではあが、信頼できる医師のもと、よく話し合い慎重に考えた方が良いに越したことはないでしょう。ほてりは無くなったが、ガンになった…では本末転倒ですからね。

また、基本的なことですが、
男性ホルモンは個人差が大きく、症状がホルモン低下によるものかどうか見極めが大切だとも。

ある病院では、更年期外来受診者のうち、抑うつ症状が5割強、ほてりやのぼせなど身体症状が3割強。ホルモン補充治療や性機能改善薬の対象となる患者は、残りの十数%だそうです。

 

男性更年期障害も女性の更年期障害と同様に「ホルモンバランスの崩れ」が最大の原因と考えられています。ホルモンの中でも更年期症状の最も原因となるのは男性の場合、精巣ホルモンの「テストステロン」、女性は卵巣ホルモンの「エストロゲン」です。
これらはみんな生まれつき持っていますが、年齢を重ねるにつれホルモンの分泌が低下し、心や体に不調が現れてきます。

男性ホルモン「テストステロン」とは、精力、筋肉増大、毛深さ、
蛋白同化作用(摂取したタンパクを筋肉に変える作用)の促進など男性の性的特徴や精子の生産に強く関わりのあるホルモンです。睾丸と副腎から分泌されます。
思春期を過ぎた男性は睾丸からの分泌が増加し、男性的な身体が作られます。

テストステロンの減少は一般的に30歳ごろからはじまり、年々少しずつ減少します。
また肉体に関わっているだけではなく精神にもその作用はおよび、攻撃的な性格になるか、弱気な性格になるかという大切な事を左右する働きもあります。
「テストステロン」レベルの高い男性は物事に積極的で、人々を支配しようとするため出世する可能性が高いとも言えます。
通常、男性は女性の10~20倍のテストステロンレベルを持ちます。テストステロンは更年期前の健康な男性の血液1ミリリットルあたり16ピコグラム以上含まれますが、更年期になると15ピコグラム以下に下がってしまいます。
したがってテストステロンレベルが下がった時が男性更年期のはじまりと言うことになります。
また、テストステロンの減少率は個人差が大きく、70代でも平均的な30代の男性と同等のテストステロン値の男性も多いです。

男の更年期も、原因は女性の場合と同様基本はホルモン量の低下です。

男性のホルモンの仕組みは、脳の視床下部から出される性腺刺激ホルモン放出ホルモンが、脳下垂体を刺激。性腺刺激ホルモンが分泌され、それが睾丸に作用して男らしい肉体や性機能を促すテストステロンを分泌させる。

このテストステロンの分泌量は、45歳くらいから緩やかに減少していくのが一般的だ。特に、テストステロンの中でも血中のフリーテストステロンが少なくなると、性欲の減退やEDといった症状につながるといわれています。

こうしたホルモンの低下に加え、大きな影響を与えるのが、ストレス。更年期にあたる45~50歳前後というのは、子供の独立といった家庭的な面はもとより、仕事の上でもストレスの大きな年代。そうしたストレスが、男性の更年期障害を触発するといわれてます。
 
また、男性に多く見られるのが、うつ的な傾向。男性の場合は更年期による身体的な変化が、精神的な面に出やすい。このため、どうしても精神面、特にうつ状態に陥りやすいとされている。「何もやる気が起きない」「イライラばかりしている」「うつうつとして、仕事をしたくない」…。更年期にあたる年齢になって、こうした症状が出てきたら、早めに病院へ行きましょう。 

□「更年期としてのうつ状態とうつ病」の比較
 【更年期症状としてのうつ状態 】
誘因 ;自己愛の傷つき 
顕著な症状 ; 自己不全感、無気力 
治療 ;自己愛の傷つきを癒す、精神療法的アプローチ
経過 ;慢性化、長期化 
予後 ;基本的に健康な人の反応、比較的良好 

【うつ病】
誘因 ; 喪失体験、不明のことが多い
顕著な症状 ; 抑うつ感、エネルギーの低下
治療 ; 薬物治療、休養が主体、精神療法は効果が少ない
経過 ;比較的短期、反復性
予後 ;しばしば不良 

 ※東京慈恵会医科大学精神科の館直彦氏による、更年期うつ状態とうつ病の違い
出典:「明るく乗りきる男と女の更年期」赤塚祝子 講談社現代新書

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