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男性更年期症状で際立って目につくのは性欲、性的能力の低下です。
年齢不相応な性機能低下とうつ状態にあっても病院で受診しない40代・50代の男性こそもっとも治療を受けなければならない男性更年期障害の患者といえます。
ストレスによってED(勃起障害)に陥るケースが多いですが、中にはストレスを緩和し、性欲が回復したにも関わらずEDが治らないこともあります。EDの原因はストレス以外にも様々なものがあるので検査が必要です。
ED(Erectile Dysfunction)とは「勃起不全」・「勃起障害」のことで、十分な勃起を維持できず、満足な性生活が送れない症状です。
最近は「勃起不全」や「勃起障害」よりも「ED」という呼び名のほうが一般的になってきました。
ED(勃起不全)は決してめずらしい病気ではなく、日本でもEDに悩む人は1千万人以上とも言われています。かつてはその内実際に病院で受診される人はわずか数パーセントだと言われていましたが、1999年にED治療薬「バイアグラ」が認可されてからは治療を受ける人が増え、多くの患者がED(勃起不全)を克服しました。
以前は手術や特殊な器具を使用した治療法が一般的でしたが、ED治療薬「バイアグラ」の出現によってED治療は大きく変わり、非常に手軽にED(勃起不全)を治すことが可能になりました。もしもバイアグラで治らなくても、従来の治療方法によって治療することが可能なので医師の診断を受けてみましょう。
男の更年期も、原因は女性の場合と同様基本はホルモン量の低下です。
男性のホルモンの仕組みは、脳の視床下部から出される性腺刺激ホルモン放出ホルモンが、脳下垂体を刺激。性腺刺激ホルモンが分泌され、それが睾丸に作用して男らしい肉体や性機能を促すテストステロンを分泌させる。
このテストステロンの分泌量は、45歳くらいから緩やかに減少していくのが一般的だ。特に、テストステロンの中でも血中のフリーテストステロンが少なくなると、性欲の減退やEDといった症状につながるといわれています。
こうしたホルモンの低下に加え、大きな影響を与えるのが、ストレス。更年期にあたる45~50歳前後というのは、子供の独立といった家庭的な面はもとより、仕事の上でもストレスの大きな年代。そうしたストレスが、男性の更年期障害を触発するといわれてます。
また、男性に多く見られるのが、うつ的な傾向。男性の場合は更年期による身体的な変化が、精神的な面に出やすい。このため、どうしても精神面、特にうつ状態に陥りやすいとされている。「何もやる気が起きない」「イライラばかりしている」「うつうつとして、仕事をしたくない」…。更年期にあたる年齢になって、こうした症状が出てきたら、早めに病院へ行きましょう。
□「更年期としてのうつ状態とうつ病」の比較
【更年期症状としてのうつ状態 】
誘因 ;自己愛の傷つき
顕著な症状 ; 自己不全感、無気力
治療 ;自己愛の傷つきを癒す、精神療法的アプローチ
経過 ;慢性化、長期化
予後 ;基本的に健康な人の反応、比較的良好
【うつ病】
誘因 ; 喪失体験、不明のことが多い
顕著な症状 ; 抑うつ感、エネルギーの低下
治療 ; 薬物治療、休養が主体、精神療法は効果が少ない
経過 ;比較的短期、反復性
予後 ;しばしば不良
※東京慈恵会医科大学精神科の館直彦氏による、更年期うつ状態とうつ病の違い
出典:「明るく乗りきる男と女の更年期」赤塚祝子 講談社現代新書
男女では、更年期障害によって出てくる症状も違う。一般に、更年期障害の症状の出方や強弱の個人差は、ホルモンの減少という身体的要因に、ストレスなどの心理的な要因、さらに子供の親離れや老親の介護といった環境的要因の3つが複雑に絡み合って生まれると言われています。
男性の場合は特に心理的要因と環境的要因の影響が大きいと言われ、症状でも疲労感や抑うつ、不眠などが目立つ傾向にあります。
また、ハンガリーのデータで、更年期障害の人の顕著な特長として、女性は約99%の人が月経異常を、男性は約75%の人が性欲減退を訴えるとされ、男性の場合は性欲の減退が更年期障害のひとつのサインとも言われています。
更年期障害の症状【男性】
1 ・神経質(主観的)
2 ・疲労
3 ・不眠
4 ・興奮状態
5・ 抑うつ状態
6 ・背頸部痛
7 ・頭痛
8 ・のぼせ
9 ・頻脈、心悸亢進
10 ・記憶力・集中力減退
11 ・めまい
12 ・便秘
13 ・漠然痛
14 ・神経症
15・ 視野暗点
16 ・知覚異常
17・ 寒気
性欲減退 75%・ED(勃起不全) 50%
更年期障害の症状【女性】
1 ・ 神経質(主観的)
2 ・のぼせ
3 ・興奮状態
4 ・疲労
5 ・抑うつ状態
6 ・便秘
7 ・漠然痛
8 ・頻脈、心悸亢進
9 ・めまい
10 ・ 記憶力・集中力減退
11 ・不眠
12 ・ 頭痛
13 ・神経症
14 ・背頸部痛
15 ・ 視野暗点
16 ・知覚異常
17 ・寒気
月経異常 99%・無月経 58%
出典:「更年期障害 これで安心 新しい治療と生活ガイド」 ホーム・メディカ安心ガイド 小学館
では男の更年期はどんな症状がでるのでしょうか?
男の更年期の症状も女性と同じ様に、動悸・頭痛・発汗・ホテリ・のぼせ・手足のしびれなどが現れます。
倦怠感や無気力・不眠・うつなどの全身症状や精神症状のほか、自律神経失調症状も加わります。
男の更年期症状
①血管運動神経症状 「ホテリ・のぼせ・冷え・動悸」
②精神神経症状 「不眠・頭痛・めまい・耳鳴り・不安・呼吸困難・不安」
③知覚異常症状 「しびれ・知覚鈍麻」
④運動器官症状 「肩こり・筋肉痛・関節痛」
⑤皮膚・分泌系症状 「発汗・口内乾燥」
⑥消化器症状 「食用不振・便秘・腹痛」
⑦全身症状 「倦怠感」
⑧泌尿器系症状 「頻尿・残尿感・尿の勢いの低下」
⑨性機能症状 「性欲低下・朝立ちの減少・ED(勃起不全)」
男性の場合、身体に影響が出るより先に、神経的な部分に症状があらわれる傾向があるようです。
性欲の減退、またはED(勃起不全)となる割合が高く、男性はこうした症状が出てはじめて病院へ行くケースが多いようです。
ストレスも比重が高まる年代なので、不眠や疲れといった体調の不良は我慢し続けているということ。
■更年期障害 主な目安
1・年齢が40代後半から50代前半である
2・自覚症状のみで、検査をしても病気が発見されない
3・頭痛や顔のほてりなど複数の症状がある
4・天候や生活環境などに影響されやすく、日によって症状の出方が違う
5・血中のホルモン量(テストステロン)が減少している
といったところです。
くれぐれも、更年期だからと勝手に思い込まずに、病院へ行きましょう!!